袋セメント 特殊施工例の紹介

社員ブログ



みなさま こんにちは(^o^)

暖かくなりました。春ですね!という時候の挨拶が使えないような,

まだまだ寒い朝が続いていますね。

早く『春』の暖かさが訪れるのを待っているセメント部から・・・

 

今回は 【袋セメント特殊施行例】 をご紹介したいと思います。

 

毎年の事ですが、梅雨時期 雨量が少ないと水不足と心配され、多いとがけ崩れなどの土砂災害が心配されます。

土砂災害といえば、その崩落防止・災害防止・復旧工事の一部に袋セメントが使われています。

 

街中でも山道でも 道沿いにこんな斜面(のり面)を目にすることがあると思います。

今回はその工法の紹介です。

その中でも、のり面工事の工法の一つ「吹付のり枠工法」についてご紹介いたします。

 

①この現場は、宅地裏の斜面が崩壊(ブルーシートの部分)してしまい、

 「さて、どうしようか?このままほったらかしたらまた崩れるっちゃ」という現場です。

 


②崩壊したままの状態で工事を行っても再び崩壊する危険があるので、崩壊しにくい角度になるよう形を整え土砂を搬出している所です。

崖にへばりついている特殊なショベルカーはなかなか他では見られない形ですが、ワイヤーにぶら下がって作業しています。

③のり枠の骨組みの完成です。この後検査があっていよいよ吹付です。

 

後は骨組みに沿って特殊な機械を使ってセメントを吹き付けていきますが、順を追って紹介いたします。

④セメント納品の風景です。1袋1袋降ろす丁寧な仕事です。

 

⑤納品完了。後ろにあるのがセメントを吹き付ける特殊な機械の一部です。

この機械でセメントと骨材の砂と水の配合をします。

 

⑥セメントモルタルの吹付の様子です。

⑦吹付終了です。

 

右下部分の拡大のビフォーアフターが下の写真です。

①の状態から⑦の完成までに要した工事期間は 約1か月半程です。

ちなみにこの現場に出荷したセメントの袋数は 何袋くらいだと思いますか?

 

以上「法面法枠吹付工事」の工程を紹介いたしましたが、この他にも斜面(ガケ)の角度や強度によって厚層基材種子吹付工法(セメントを使わず種子のみ吹き付ける工法)や、セメントを薄く吹き付ける工法、斜面の地中深くに隠れている岩盤に固定する「ロックボルト工法」など・・・

その方法はさまざまですが、いずれもセメントの「どんな形でも固まる」という特性を利用した工法です。

 

毎年各地で地震や豪雨災害が多く発生するものの、復旧工事が追い付いていないのが現状です。

一日でも早く被災者の方々が元の生活に戻りますよう、心からお祈り申し上げます。

 

                        セメント部   三浦 ・ 籾木

 

 

※先ほどのセメント使用袋数の答えは・・・A.約1000袋

 

 

 

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