睡眠時無呼吸症候群(SAS)

社員ブログ



今回は、2003年に起きた山陽新幹線運転手による居眠り運転から、脚光を浴びた「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」のお話です。
まず、睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、文字通り睡眠中に呼吸が止まり、それによって日常生活にさまざまな障害を引き起こす疾患です。
いびきをかく、寝相が悪い、トイレに起きる、朝起きた時から倦怠感がある、頭が重い、日中の眠気、などなど。
私の場合、どれも当てはまっていましたが、特に「いびき」です。家人に言わせると2階に寝ていても分かるほどの地響きにも似た騒音だそうです。
妻によると、いびきの後呼吸が30秒以上止まって、また激しく呼吸を始めるそうです。
こんな状態が、数年、もしかすると十数年続いています。
「睡眠時無呼吸症候(SAS)」という言葉が広く一般的に使われる様になってずいぶん経ちますが、
心配する家族をよそに「心配ない」と高をくくっていた私ですが、此処に来てようやく重い腰を上げ病院にいってきました。今日はその顛末記です。

初通院の際の問診で、ほぼ睡眠時無呼吸症候群だろうといわれ、2月13日~14日に検査入院となりました。
13日の夜、寝るばかりの仕度で入院。
早速、センサーの取付がありましたが、その多さにビックリ!

頭の先からふくらはぎまで30くらいのセンサーが付いています。

この格好で、寝るのかと思うと目が覚めそうでしたが、案の定、眠れずうつらうつらしながら一晩過ごしました。観察係りの看護師さんによると「いびき」をかいてしっかり寝ていたそうですが・・・。
さて、翌週、検査結果を聞きに病院へ出頭。
検査は、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合計した回数で判定するそうですが、判定には、軽症・中等症・重症とに分かれます。
私の場合、しっかり重症と判定されました。

治療には、経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(CPAP・シーパップ)を使用。

装着した姿です。

仕組みは、鼻から空気を送って軌道を広げ無呼吸の発生を防ぐそうですが、何が大変かというと、装着する違和感よりも一晩中付けていることです。
装着には慣れますが、なんせ寝ている間のことですのでいつの間にか外しています。気が付けばもう一度つけ直しますが、それで目が覚めることがあります。
それでも朝まで付いていた日は、朝の倦怠感、昼間の眠気、疲労感が全然違います。
改めて睡眠の質の重要さを実感いたしました。
今まさにCPAPの効果を実感しています。もっと早く始めればよかったと。
残念なのは、対処療法であって根本的な治療でないということです。近視の人が眼鏡をかけるようなものです。

自身に思い当たる方も多くいるのではないかと思いますが、職業がドライバーであったなら、病院から会社に報告義務があるほどの病気です。
良いこともあります。対処療法で、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の慢性的な病例として、高血圧・糖尿病・心不全・夜間突然死・等々のリスクを下げることも期待できるそうです。

最後に根本的な治療のお話ですが、仰向けで無く横向きに寝る習慣をつけるとか、禁酒(減酒)、生活習慣の改善、そして中でも「痩せること」が完治への道だそうです。が、最後が何より難しいと感じています。

以上です。 久しぶりにホームページを担当しました。長い文章に付き合っていただいてありがとうございます。
いつか闘病記をアップするかもしれません。お楽しみに・・・

セメント部 籾木

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