山十会 2025 イベントレポート

「窓の職人」という仕事を、未来へつなぐ
開催概要・開催趣旨
本イベントは、建設・建築業界が未経験でありながらも「手に職をつけたい」「専門的な仕事に挑戦したい」と考える若い世代に向けて、窓・ガラス・サッシという仕事の魅力と将来性を伝え、「窓の職人」を志す人材を増やすことを目的に開催しました。
メーカー各社と施工現場の担い手が同じ場で語り合うことで、仕事の価値を多角的に伝える機会としています。
日時
2025年 11月6日
登壇者
【YKK AP株式会社】
九州統括支社長 戸嶋 祐一 様
【AGCグラスプロダクツ株式会社】
九州・中国営業部 部長 大山 卓 様
【AGC株式会社】
アジアカンパニー 商品統括グループ 稲波 洋子 様
【山十株式会社】
代表取締役 吉田 達哉
施工グループ
和田 雅彦
三浦 浩之
御手洗 優希

第1部 窓の進化と、暮らし・幸せへの価値
第1部では、「窓は暮らしや人の気持ちにどのような影響を与えてきたのか」という問いを起点に、メーカー各社から窓の進化と価値について語られました。
YKK AP株式会社の戸嶋様は、窓が単なる採光部材ではなく、安全性・快適性・省エネルギーを担う重要な建築要素へと進化してきたことを紹介しました。
AGCグラスプロダクツ株式会社の大山様は、窓辺を「天然のサプリゾーン」と表現し、太陽光や外の景色が人の心に安心感や前向きな影響をもたらすという視点を示しました。
また、AGC株式会社の稲波様からは、グローバルな視点で見たガラス・窓の役割や、今後の技術進化が人の暮らしや幸福感にどのように寄与していくのかについて語られました。
性能や数値だけでなく、「窓が人の暮らしや心にどのような価値を与える存在なのか」という俯瞰的な視点が共有されたセッションとなりました。

第2部 施工現場から見える「職人」という仕事
第2部では、山十の施工グループが登壇し、現場で働く職人の仕事について具体的なエピソードが紹介されました。
和田からは、一日の仕事の流れや、安全確認(TBM)を含む事前準備の重要性について説明があり、現場では段取りと確認が施工品質と安全を支えていることが語られました。また、大型ガラス施工においては、個人の技術だけでなく、チーム全体での連携が不可欠であることが共有されました。
続いて三浦は、「準備が仕事の8割」という言葉を挙げ、事前準備の質が施工全体の完成度を大きく左右することを強調しました。未経験からでも、経験と判断力を積み重ねることで評価される世界であることも語られました。
さらに御手洗からは、施工完了後にお客様から直接「ありがとう」と声をかけてもらえる場面が多いことが紹介され、自分たちの仕事が人の暮らしに直結していると実感できる点が、職人としての大きなやりがいであると語られました。

第3部 未経験からプロフェッショナルへ、そして未来へ
第3部では、「未経験からプロフェッショナルへ」をキーワードに、職人として働く未来について意見交換が行われました。
山十の吉田社長からは、職人の仕事は決して簡単ではないものの、技術を身につけることで長く必要とされる希少性の高い職業であること、そして就職活動においても「勝てる市場を選ぶ」という視点の重要性が語られました。
メーカー各社からは、スマートガラスや高機能窓など、今後の製品開発や技術進化について紹介があり、窓・ガラス・サッシの分野が今後さらに発展していく可能性が示されました。
それぞれの立場から語られた未来像が重なり合い、業界全体としての方向性が共有されるセッションとなりました。

主宰としての総括
本イベントを通じて、メーカー各社と山十の施工現場がそれぞれの立場から「窓の価値」「職人の仕事」「業界の未来」について語り合いました。
窓・ガラス・サッシの仕事は専門性が高く、決して容易な仕事ではありません。しかしその分、人の暮らしや街の価値を高め、直接「ありがとう」を受け取ることのできる、誇りある仕事であることが改めて共有されました。
山十株式会社は今後も、メーカー各社ならびに現場で働く職人とともに、「住まいに+ この町に+」をキーワードに、北九州から窓と職人の新しい価値を発信してまいります。
※本イベントの様子は、現在YouTube動画を制作中です。公開まで今しばらくお待ちください。