冬至がやってまいりました。冬真っ盛りと言ったところですが、そんななか私は、すこぶる元気です。
もうかぼちゃは食べましたか?
昔から冬至には、かぼちゃを食べてゆず湯に入って「金運と無病息災」を願うといいますが、いかがですか?
あの「暑すぎた夏」と、その後にいやと言うほど続いた「残暑」が懐かしくもありますが、皆さんはいかがですか?poccharikeiの私にはこのくらいの季節が、一番です。
今年も残り10日となってしまいましたが、いよいよ年の瀬です。年賀状の準備は着々と進んでいますでしょうか?
さて、今回のお題は、「これ な~んだ?」です。
とうとう「セメント部」はネタが切れておかしくなったかと思わせるお題ですが、どうぞお付き合い下さい。
これ な~んだ?写真①
ぜんぜん曲がらないほど硬くはありませんがそこそこ硬くしっかりしています。見た目より重く、大きさは直径が約70cmくらいです。
この写真で、ピンとくる人はよほど勘のよい人か、この業界の方でしょう。
ところで、ショッピングセンターなどのエントランスで、次の写真②のように石版を敷き詰めたような床を見たことがあると思います。
こんな多角形の石版だったり四角形だったり,扇方だったりと形はさまざまですが、石版を張っていくのは、隙間をあけないとか、交点が4つ重ならないとか、きれいに仕上げるルールがあって大変なお仕事です。
もう分かったかな、「これ な~んだ?」の答えを発表いたしますが、写真①を使って施工した床の出来上がりが、写真②です。
「なんで?」とか「へ~」と思っていただけると商品の紹介にも力が入りますが、思っていただけましたでしょうか。
写真①の商品は、セメント部で扱っております、二瀬窯業株式会社の「スタンプデコレーションシステム」のパターンマットです。パターンの形は1種類だけではなく、数種類のパターンを組み合わせて使います。
基本的には、「生コン打設後表面を平滑にし、色を塗って、スタンプで形を付け出来上がり。」となりますがもちろん、打設した生コンにそのまま形を付けているわけではありません。
それでは、その工程を簡単に順を追って紹介いたします。
まず、コンクリート打設後表面をならします。職人の技が光る仕上がりです。写真③
ベース色の「カラーハードナー」にトッピング色の「リリースプラス」を塗布しているところです。写真④
ベース色が5色、トッピング色が3色ありますので、組み合わせで、15色のカラーバリエーションがあります。
いよいよパターンマットでスタンプ開始です。均一に圧を掛ける難しいお仕事です。
パターンマットをずらしながら進みます。
黄色のパターンマットは、緑色のパターンマットに比べると柔らかい材質で出来ている為、柱などの立上がりや縁部分にも使えます。写真⑦
生コン打設後、乾燥前の軟らかい時間帯(軟すぎても、硬すぎてもきれいな型は出ません)を見計らって施工されます。
その見計らい方が、まさに経験による「プロの目」が要求されるところです。
スタンプ終了後、養生(施工面が乾燥するまで、2~3日ほっとくことです。)後、洗浄して出来上がりです。写真⑧
今回紹介いたしました、パターンは「ランダムストーン」となりますが、この他にも「タイル調・レンガ調・扇型」と「和風・洋風」「新築・リフォーム」とさまざまな場面に活躍しています。
11月19日付けの弊社のホームページに、社員旅行の様子を紹介していますが、宿泊したホテルの海岸側エントランスに「ランダムストーン」柄が使ってありました。
次の写真は、いろいろなパターンの例ですが、床面だけでなく「スタンプウォール」という壁面用もあります。
詳しく知りたい方、興味が湧いてきた方はぜひお問合せ下さい。
≪おまけ≫ なぜ生コンの施工を「打つ(打設)」と言うのでしょう?
「打つ」というと、「強く叩く」「殴る」と言うイメージですが、生コンの黎明期は本当にコンクリートを強く叩いていたそうです。と言うのも、今の生コンに比べ、強度が低い上に流動性もなく、鉄筋コンクリートという施工方法もなかった為、大きな塊として使われていたようです。そのため、狭い場所に流し込むと言うより、広い場所、大きな断面に使われることが多くセメント量も少なく(低配合)さらに硬練りのコンクリートとして、杵のようなもので、打ち込んでいたそうです。
現在のコンクリートは、当時のものに比べずっと流動性に富んでおり、コンクリートを強く叩く必要はなくなりましたが、「打つ(打設)」と言う言葉だけ残っているようです。
師走も残り3分の1となり、「今年こそ早目に年賀状を仕上げなくっちゃ!」と決意を新たにする毎日です。(決意先行型?毎日決意?)例年のことですが、年の瀬にあわてている自分の姿が目に浮かびます。
近年特に 年齢と共に1年間の経過速度が速くなっているように感じます。この分でいくと、20年先くらいは、1年が9ヶ月くらいで過ぎそうです。
冗談はさておき、今年の冬は、暖かいのか?寒いのか?長期予報によるとほぼ平年並みか、少し寒いくらいだそうですが。平年並と言っても冬は、冬です。風邪など引きやすい季節ですので、どうぞご自愛下さい。
南に生まれた私には、北の冬の本当の厳しさを想像することしか出来ませんが、きっと想像以上の厳しさなのでしょう。被災地の皆様にもどうぞお体を大切に、そして、明るい新年が迎えられますよう心からお祈りいたします。ただただ、一日も早い復旧、復興を願うばかりです。
それでは、どうぞ良いお年をおむかえください。
来年が、皆さんにとって一番良かったと思える年になりますように。
セメント部 河村 籾木 山田
お知らせです
※年末年始のお休みは、平成23年12月29日(木)~平成24年1月4日(水)までとなっております。
≪特別付録≫
前回の「袋セメント特殊施工」の回に紹介した法面のその後です。
法枠の吹きつけが終了したときの写真です。法枠の中は、厚層基材種子吹付工法の種入りの土を吹き付けているため黒くなっています。
下の写真は、施工終了後4ヶ月が経過した様子ですが、しっかり草が育っています。
安全面と同時に、回りの景観を考え、無機質な法面から、成長した緑がやわらかいの法面へと変えていく様子が見て取れます。時間の経過とともに、もっと、もっと自然にマッチした法面へと変化していきます。10年くらい経過したら、変化した様子をまた、レポートする予定です。お楽しみに!!
次回予告 ・・・
さあ、いよいよネタの切れてきたセメント部!
ご近所の安部山にでも登ってみましょうか。乞うご期待下さい。 チャンチャン (⌒~⌒)
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